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奥深い天然物創薬の世界を、
専門性と個性を活かして切り拓く

バイオロジカル
ソリューション
リサーチセンター 
バイオ創薬グループ
H.I.
農学研究科 農学専攻修了
2024年入社

奥深い天然物創薬の世界を、専門性と個性を活かして切り拓く

天然物から農薬有効成分を見つけ出す

私は、バイオロジカルソリューションリサーチセンター(BSRC)で農薬の新規有効成分の探索をしています。農薬の有効成分には、化学合成によって人工的に創出されるものと、自然界に存在する生物を応用して創出されるものがあり、BSRCは後者の生物由来の有効成分を創薬する部門です。その中での私のミッションは、様々な微生物の培養物の中から「植物を病原菌から守る殺菌剤」を見つけ出すこと。微生物の培養物は複数の代謝産物を含有しており、含有される活性物質の性質を事前に知ることはできません。だからこそ、それぞれの活性物質が持つ特徴を一つひとつ見出していく過程が、最も面白くも難しいところです。また、当社には農業現場で求められる特徴を有す活性物質を効率的に見つけるために工夫された試験手法があります。私は大学時代に新規微生物の探索や手法、生物化学系の実験に触れてきましたが、植物の生理作用をうまく利用した当社の試験手法には驚かされました。活性未知の天然物から有効成分を見つけ出すことや、そのためのスクリーニング系の構築は、とてもやりがいのある奥深い仕事です。学生時代の専門性や経験が生かせる魅力ある環境の中で、私は今後、自分自身のアイデアを取り入れた試験手法を開発していきたいと考えています。

H.I.様

生菌と向き合う醍醐味

社外機関との共同研究において、植物病害に防除活性を示す微生物の提供を受け、微生物の培養から活性評価まで一貫して担当したことがあります。ただ提供されたサンプルを評価するだけでなく、評価用培養物の調製を一から試行錯誤したことがとても印象に残っています。微生物の特徴を理解し、培養増殖させ、活性再現性を得ることの重要さを改めて考えさせられました。天然物を扱う研究者として生物の持つ活性の再現手法を意識するきっかけになりました。

個性を生かしたチャレンジ

今後は2つのチャレンジをしていきたいと考えています。1つ目は評価系を最適化することです。同じ病害を対象としていても、評価方法を変えることで得られる活性物質が異なる場合があります。農薬に求められる理想像は時代とともに変化するため、それに応じて試験系も柔軟に見直していくことが求められます。2つ目は微生物培養物の社内ライブラリ拡充です。具体的には、殺菌・殺虫剤探索を目指した微生物探索や新規性の高い微生物探索など、目的に合った微生物を収集し、それらの培養物を蓄積していきます。これは学生時代からのバックグラウンドを活かしながら、新規有効成分の創出につながる活動だと考えています。
BSRCは比較的新しい部署であり、少数精鋭で天然物創薬にチャレンジしている部門で、様々な分野のスペシャリストが集結しています。各自が異なる意見や視点を持っているため、日々刺激を受けています。それぞれのバックグラウンドを結集させ一つの目標へ邁進する、個性豊かなチームの中で専門性を活かしながら、自分らしい貢献をしていきたいと考えています。

H.I.様