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未知の分野で、
重要テーマを上市に向けて前進させた

研究開発本部 農業化学研究所
登録性評価グループ 
安全性試験チーム
A.S.
生命科学研究科 
分子生命科学専攻 修士課程修了
2017年入社

未知の分野で、
重要テーマを上市に向けて前進させた

重要性が増す農薬の安全性を
開発の初期段階から評価

農薬の製造・販売には、国ごとに定められた基準に沿って数多くの安全性試験をクリアする必要があります。私は哺乳動物細胞を用いて、当社が開発している化合物の安全性評価を実施しています。研究開発の初期段階である化合物探索の時点から安全性評価を行うことで、膨大な候補の中から安全性に懸念のある化合物を早期に抽出でき、安全性の高い化合物の開発に繋げることができます。農薬に求められる安全性が世界的により高まっている中、社会への責任と貢献度の大きさを感じる仕事です。

A.S.様

学生時代の研究とは異なる分野で、
重要テーマをやりきった

私は茂原研究所に配属後すぐに、重要な探索テーマの安全性評価を担当することになりました。探索テーマを進める上で必要な評価系の立ち上げから携わり、構築した評価系を用いて毎週生み出される多くの化合物を素早く確実に評価し、関係者へフィードバックしました。入社からの4年間で安全性評価を実施した化合物は数千におよびます。

私の評価結果が次の化合物展開に大きく影響することもあったため、非常に責任の重い業務でしたが、その分やりがいも大きかったですね。学生時代は業務とは異なる分野の研究をしていたため、毒性学に関する知識はもちろん、哺乳動物細胞を扱う実験の経験もなく、はじめの頃は右も左もわからずとても苦労しました。そんな状況でも、上司の丁寧な指導や学会や講習会などの勉強機会に恵まれたこともあり、必要な知識や技術を身につけることができました。

未知の分野に飛び込み夢中で取り組んだ4年間でしたが、担当した探索テーマを登録・上市に向けたフェーズへ進めることができ、達成感と安全性評価担当としての自信を得ることができました。私のような学生時代の研究と異なる分野の業務を担当することはレアケースですが、上司をはじめテーマの関係者のサポートのおかげで、大きく成長できたと思います。

毒性評価の幅を広げ、
新しい評価系の構築にチャレンジしたい

現在は評価する毒性項目の幅を広げ、新しい評価系の構築にもチャレンジしています。
農薬の登録基準は世界中で厳格化しており、回避しなければならない毒性が増加しています。こうした毒性を探索初期の早い段階から回避するために社内で評価できる毒性項目を広げ、より多面的な評価を行うことが必要になります。世界の様々な国や地域の情勢を見ながら、社内の毒性評価体制を整備していくことも私のミッションのひとつです。

入社直後から毒性分野の研究に携わり続けていますが、現状に満足せずより多くの知識や技術を身につけ、当社の安全性研究をさらに発展させたいですね。そして安全性評価の側面から、当社のグローバル市場での成長に貢献していきたいと考えています。