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三井化学クロップ&ライフソリューションの事業には、農薬製品を中心に食糧生産に貢献する農業領域のクロップソリューション事業と、QOL(Quality of Life)の改善に貢献する生活環境領域のライフソリューション事業があります。

クロップソリューション

当社は、1921年に国産初の合成農薬を発売して以来、農薬製品の製造・販売を通じて農作物保護のためのソリューションを提供し、農作物の安定生産に貢献しています。

これからも、「明日の『農』を支える力でありたい」という信念をもって、国内外の持続可能な農業の発展に貢献していきたいと考えています。

  • 稲穂が実った畑

    国内事業

    主に自社で開発した農薬原体から製造された製剤を全農などの一次流通を通じて販売する系統営業、農薬商社(卸売業)や小売店を通じて販売する商系営業、B to Bのビジネスとして、同業他社を含めたメーカーに自社原体を販売する原体営業があります。
    系統営業、商系営業では、都道府県別の担当者が担当地域の顧客を訪問し、取引先と協働しながら、自社製品の販売促進や普及のための活動を行っています。

    担当者は、農薬の販売だけでなく、「農薬情報担当者」として、自社の農薬に関する情報や農薬の適正使用に関する情報の提供を担っており、農業生産者を含めたお客様に対して、ソリューションを提供できるよう活動しています。

  • 海外の畑でトラクターが走っている

    海外事業

    人口増加に伴い必然的に増大する食糧需要を安定的に支えるため、世界の農薬市場は拡大を続けています。三井化学クロップ&ライフソリューションは、その優れた研究開発力から世界110か国以上で販売、利用されている製品群を有しています。これら製品群のポテンシャルを最大限に活かし、マルチナショナル企業がひしめく世界市場での競争力を拡大するため、ポートフォリオの拡充、海外拠点の整備、パートナーシップの強化に特に力を入れています。

    海外拠点の整備については、韓国、中国、ベトナム、タイ、インド、欧州、米国、ブラジルの自社拠点とパートナー各社との連携により、グローバルネットワークの構築、海外事業基盤の拡充を図っています。
    世界の農薬市場を俯瞰し、未来を見据えたグローバル視点でのマーケティング、マルチナショナルを含んだパートナー企業との交渉、大都市から遠く離れた農村での販売店巡回・農家セミナーの実施など、海外事業での活躍の場は多彩です。

ライフソリューション

ライフソリューション事業では、農薬の研究開発から生まれた害虫防除技術を活用して、人や動物の快適な生活環境作りのソリューションを提供しています。

  • 作業中の男性と住宅

    国内事業

    三井化学クロップ&ライフソリューションのコアバリューである創薬技術と製剤化技術によって生み出された、プロフェッショナル用殺虫剤を害虫駆除業者や畜産農家に提供しています。 近年では自社で創薬された画期的な新規有効成分:テネベナールTMを配合した防蟻剤オールサイドTMや防疫剤ベクトロンTMFLを発売し、既存剤への抵抗性獲得が問題となっているゴキブリ防除現場で卓越した効果を発揮するなど、新たなソリューションを提供しています。

    また、製品販売に留まらず、住まいの大敵であるシロアリの防除施工や床下の湿気対策、断熱施工など住まいの環境改善施工を、全国130箇所以上のサービスセンターを通じて年間6万棟以上の住宅に提供するアメニケアサービス事業も展開しています。

  • 薬剤をまく作業中の男性

    海外事業

    自社の創薬技術で生み出された殺虫原体を、プロフェッショナル用殺虫剤や家庭用殺虫剤、ペット用駆虫薬などの有効成分として海外の製品メーカーに提供しています。自社の殺虫原体が持つユニークな作用特性や哺乳動物に対する高い安全性が、最終製品の価値向上に貢献しています。特にノミやダニに対する高い効果と、犬や猫に対する安全性を兼ね備えたエトフェンプロックスやジノテフランは、ペット用スポットオン剤の有効成分として米国や欧州で幅広く利用されています。

    また、近年ではマラリアやデング熱といった蚊媒介感染症対策であるベクターコントロール分野にも積極的に事業展開を行っています。新規有効成分:テネベナールTMを配合した屋内残留噴霧剤:VECTRONTM T500は2023年にWHOの事前認証を取得し、アフリカ各国で既存剤に抵抗性を獲得したマラリア媒介蚊対策に貢献しています。