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「まずやってみる」が推進力
研究成果をカタチにする喜び

研究開発本部 
生産技術部 
製剤グループ 
製剤研究1チーム
M.S.
持続性社会創生科学研究科 
工学専攻 化学バイオコース修了
2024年入社

「まずやってみる」が推進力
研究成果をカタチにする喜び

大学で培った「全部やる」姿勢をモノづくりへ

私は工学系の出身で大学院では「分子集積化学」という分野の研究室に所属していました。研究テーマは、光照射によって細胞小器官(微小管)の構造を制御し、細胞分裂の周期をコントロールするというものでした。多くの研究室が「合成」「分析」「評価」と専門分化する中、私の研究室は、分子の合成から分析、細胞の評価までをすべて自分で行うスタイルでした。新しい分野で「自分の手によるモノづくり」がしたいと考えていたので、ヘルスケアやバイオケミカルに関連する分野を志望し、当社に入社しました。

M.S.様

発想力を生かし新たなアプローチに挑戦

私は、主に除草剤の新規製剤開発に取り組んでいます。製剤開発では、有効成分を最終製品として消費者(生産者)が使用しやすい形にするための開発を行っています。農薬をどのような形で使うか、どれくらい効果を持続させるかなど、使用場面や用途に応じた設計コンセプトにより、様々な工夫をして開発するのです。大学で製剤開発そのものを研究していることはあまりないので、入社後はゼロからのスタートになるケースがほとんどです。製剤開発には様々な分野で学んだ人がそれぞれの強みを生かして携わっていることがユニークな点の一つと思います。
現在、私が注力しているのは、田んぼに投げ入れるだけで農薬が拡散する「ジャンボ剤」の開発です。入社1年目の終わり頃から、これまで当社で保有している技術では製剤化が難しい原体のジャンボ剤処方を開発するプロジェクトに携わっています。当初はコスト面を重視し、一般的に使われる既存の補助剤を用いた製剤方法を検討したのですが、試行錯誤を繰り返しても原体が分解してしまい、この手法では限界があることが分かりました。そこで方針を大きく転換しこれまでに経験のない手法での製剤設計に切り替えました。新しい技術ですので具体的にはお話できないのですが、社内でも前例のないアプローチで研究を進めています。これにより課題を克服でき良好な試験結果を得られるようになりました。
こういった難易度の高いテーマを入社間もない時期から扱うのは珍しいケースですが、学生時代に「全部やる」という経験をし、自分にとっては当たり前となっている発想を仕事に生かすことができ、とてもやりがいを覚えました。

M.S.様

協働・共創の楽しさ

製剤の仕事の面白さは、多くの人と関わりながら一つのものを作り上げていく点にあります。最適な補助成分を選定するために商社やメーカーの方々と頻繁に相談したり、社内の生物評価チームと密に連携したりします。自分が作ったプロトタイプを評価してもらう際、実験室で一緒に結果について議論し、他チームからの視点で新しいアイデアが生まれることもあります。「協働して作る」という感覚を共有しながら、試行錯誤を繰り返して正解に近づいていく過程はとても楽しいですね。
アカデミアの世界では論文発表がゴールになりがちですが、ここでは自分の研究成果が「製品」という形で、「社会実装」のプロセスに携わることになりますので、その点でも達成感は大きいと感じています。

強みを生かして社会に貢献する製品を生み出す

仕事で大切にしているのは「まずはやってみる」という姿勢です。扱う有効成分によっては十分な情報が得られないこともありますが、机上の空論よりも実際に手を動かすことが重要で、もちろん失敗することもありますが、基本的に上司は私の「やってみたい」という意思を尊重してくれています。主張するからには、実験の妥当性をきちんと説明する必要がありますが、上司はその過程で留意すべきポイントをさりげなく指摘しながら、裁量を与えてくれます。失敗を恐れずに挑戦できる環境が、現在の成果に繋がっていると思います。
配属1年目は見よう見まねでしたが、2年目以降は自分自身の研究テーマを持って開発に取り組めるようになりました。特にジャンボ剤の初期検討に関しては、経験を蓄積することができ、「自分の強み」になりつつあります。
今後は、全く新しい形の製品の開発にも挑戦し、自身の強みを活かして、より社会に貢献できる製品を生み出していきたいと考えています。

M.S.様