長野県松本市のリンゴ
第43回放送分
長野県松本市のリンゴ「小松 清」編 「一番甘くて美味しい」がリンゴ栽培の活力に

「一番甘くて美味しい」がリンゴ栽培の活力に
「消費者の方とお話しするときにうちのリンゴが一番甘くて美味しいリンゴだ。また来年も買いたいな。と言ってもらえれば大変ありがたいなと思います。」
リンゴの生産量、全国二位を誇る長野県。国内でいち早く木を小型にしてリンゴを育てる「わい化栽培」を導入し、日本農業賞の最高位とされる「天皇杯」を受賞しています。


秋も深まる10月、リンゴ部会の部会長、小松清さんの収穫が始まります。

「美味しいリンゴは、真っ赤になってお尻が黄色くなってくるのが一番良いリンゴ。色のついたものが糖ものっていますし、甘味や水分がハッキリします。」


リンゴを赤く色づけるには、太陽の光が重要といいます。
「リンゴの周りには小さい葉があって、木陰を作っていますので太陽の光を全面に浴びせるために葉を取り除いてやって、まるまるリンゴを太陽の光のもとにだします。この作業をしないとリンゴに色がつかなくなってしまって商品価値が落ちてしまう。」

さらに、光の当たり具合を見ながらリンゴの向きを変えていくのも、根気のいる作業。

それに加えこの年、最も苦労したのが「暑さ」
「日焼けっていうのが出ていまして、(理由としては)9月すぎに30℃を超える暑さだったため焼けたと思います。でも、太陽の光をたくさん浴びているから、ものとしては大変甘いものができている」


光のあて具合をぎりぎりまで見極め鮮やかな赤色が自慢なリンゴは、選果所へ出荷。甘さをダイレクトに味わえるジュースは地元のみならず観光客にも愛されています。
農業に対する想い

「今なかなか果物離れにありますので、安曇野地区のリンゴをいかに食べていただくかを考えないと自分のところに結びついてこない。今のものをより良くしていこう。今まで以上のものをみんなで作っていくというのが大事かな。」
