TV番組 旬味にっぽん

BS-TBSにて放映されましたザクサ液剤提供番組「旬味にっぽん」の過去の放送分を文章と写真にてご確認いただけます。

石川県七尾市中島町の中島菜

第29回放送分 

石川県七尾市中島町の中島菜「多賀 重雄」編 ずっと作り続けた特別な「野菜」

ずっと作り続けた特別な「野菜」

ずっと作り続けた特別な「野菜」

「中島菜というのは母親の時代から作っておりまして、子供を育てるような気持ちですね。今まで長い間栽培してきた野菜ですから、特別な野菜だと思っております。」

石川県七尾市中島町、平成の名水百選「藤瀬の水」で有名なこの地は、漬物で知られる、能登を代表する伝統野菜中島菜が生まれた町。

80歳を迎えた多賀重雄さんは中島菜を作り続けて60年。

「母親の代から作っている。50年前は出荷されるような野菜ではなかった。家で食べるためにだけ作っていた。出荷するようになったのは私の代から。」

元々地産地消の伝統野菜。その歴史は古く、江戸時代後期と言われています。

エメラルドに染まる多賀さんの畑。ハウス栽培が広がる中、あえて露地栽培にこだわりたいといいます。

「正直言うと、ハウス栽培よりも露地栽培の方が味が良い。辛味やほろ苦さが強い味が出るんです。」

そのために欠かせないのが土づくり。

「特に中島菜は肥料の必要な野菜ですから、籾殻・燻炭・牛糞などを入れるといい土になる。」

60年もの経験を重ねても、多賀さんの目指すものはただ一つ。

中島菜本来の味を引き出すこと。

「今年の出来は、苦みと辛みが結構強いですね。上出来だと思います。」

おいしい中島菜の食べ方

中島菜のめはり寿司

地元では、めはり寿司が定番。茎の食感と葉のほのかな苦みは大人の味わい。

中島菜のめはり寿司

近年、中島菜の豊富な栄養価が発見され、様々な加工食品となって注目を集めています。

農業に対する想い

旬味を生み出す、多賀さんの思いとは。
「中島菜は伝統野菜でもありますし、野沢菜に負けない存在を目指したい。」

能登の伝統野菜「中島菜」野沢菜を超える存在に