
第1回
愛知県西尾市「てん茶」
生産者:小林 晋弥さん
城下町の風情がいまも残る、愛知県西尾市は矢作川の恵みを受け、100年以上の歴史を持つ、抹茶の原料「てん茶」の産地。 小林晋弥さんは、製茶まで手掛けるお茶農家の五代目。愛知県の品評会で、最高位の農林水産大臣賞を三度も受賞した、てん茶のスペシャリストです。「棚式覆下栽培」という日光を遮る伝統的な栽培法で「お茶の一番いいところを引き出すため、想像しながら」お茶を育てていると言う小林さん。 去年の春から、六代目として息子の佑弥さんが父の背中を追い始めました。歴史ある「西尾の抹茶」を守り抜く思いは確実に受け継がれています。 そんな、小林さんの思いを映す「あぐり百景」とは…。