新潟県南魚沼市の八色西瓜
第37回放送分
新潟県南魚沼市の八色西瓜「上村 育弘」編 シャリ感 完熟にこだわる八色西瓜

シャリ感 完熟にこだわる八色西瓜
「この西瓜の特徴としてはシャリ感、ものすごく水分が多いんです。完熟にこだわっているので、中心から皮際まで甘く食べていただけると思います。」

八海山の麓に位置する新潟県南魚沼市。この地の夏の名物は生産量が少ないことから大変貴重とされる八色西瓜。


炎天下のもと、生産組合長上村育弘さんの収穫が始まります。
「西瓜の熟度というか中の仕上がりを確認してます。いい西瓜というのは基本は完熟。形もきれいで大きい。」
品質向上の努力
「西瓜っていうのは光が当たらないと色がつかないので、そのためにこのマットを敷きます。そうするとこれは光を通しますのでお尻の下まで色がついて、全体が緑色になります。」

さらに、味を守るためにもう一工夫

日焼けを防ぐ藁かけ
「西瓜は日焼けするんですよ。中の温度が上がりすぎて、人間でいうところの火ぶくれみたいになるんです。それを防ぐために藁を使っています。光が当たらないと糖度がのらないんで。光は通すけど、焼けない程度に。」

完熟で大玉に育った上村さんの西瓜。収穫後は厳しい検査が待ち受けています。


八色西瓜は、外観、空洞、糖度センサーなどの厳格な検査を得て八色西瓜として認められます。
組合長としての思い
地元でほぼ消費されてしまうため、市場からは幻とまで言われる八色西瓜。組合長である上村さんには大きな目標があります。

「産地として生きていくには量がなきゃダメなんですよね。いくらおいしいって強がってみても、やっぱり量がないと相手にしてくれない。あと10ヘクタール増やしたい。」
農業に対する想い
旬味を生み出す、上村さんの思いとは。
「自信・誇り・責任をもって、西瓜を作っているんだったら一番になりたい。」
