北海道美瑛町のトマト
第30回放送分
北海道美瑛町のトマト「松原 直巳」編 北海道のトマトは「びえい」にしたい

トマト栽培は一度やったらやめられない
「こんなに小さい時から育てていって、どんどん成長するさまを見ていく。楽しい、というより嬉しいです。これは一回やったらやめられないですね。本当に」。
北海道のほぼ中央に位置する、上川郡弥美瑛町。この地で17年、松原直巳さんは理想のトマトを追求しています。



「これぐらいの大きさで、ピカピカ光っていて、ちょっと濃いめのピンクですかね。桃色っていう感じで」。
松原さん自慢のピッカピカのトマトは、濃厚で力強いトマト本来の味わいが魅力。松原さんは毎日食べ、その出来具合を確認しています。




「うん、うまい。まだもう少しですね。まだまだ、努力しないと」。
ベテランといわれる今も、決して満足しません。
「やっぱり全ては土から始まるんですよ。有機にこだわって、米ぬか、大豆かす、魚かす。土にとってすごく大切なことなんです。そうするとトマトが病害虫に強くなるんですよ。」

昔ながらの有機肥料を使うのも、すべて美味しいトマトを作るため。
「基本は絶対に外れない。自然に育ったトマトはやっぱり普通に美味しくなりますから」

手間と愛情をたっぷり注いだトマトは、市場からも高く評価され、美瑛町の生産量は増加。後を追う若者も年々増え、息子の幸司さん、埼玉県出身の守屋さんも松原さんのもとで学んでいます。


「この土地が気に入ったもので、今ここでトマトを盛り上げて、さらに美瑛の町を活性化していく。そんな感じで地元を飛び出して、ここまで来てしまいました」。


「自分のトマト栽培の作りかたが広がっていって、みんなが結果を残してくれるっていうのは、とても励みになります」。
農業に対する想い
トマトと向き合う、松原さんの思いとは。
「これからもっと増えていってもらって、北海道のトマトといえば美瑛、と言われるようになってもらえたら最高ですね」。
