山口県下関市の小ネギ
第28回放送分
山口県下関市の小ネギ「市村 勝」編 小ネギで最も重要なのは「見映え」

小ネギで最も重要なのは「見映え」
「小ネギっていうのは、料理を美しく際立たせるという、見映えや色の濃さが大事になってきます。」

本州の最西端、山口県下関市。
この地を代表する作物、小ネギはフグ料理を彩ってきた高級野菜です。

「幕末ころから小ネギは下関にあった。フグ料理は値段が高いために小ネギにもこだわりがうまれた。」
細さと鮮やかな緑色

3年前から親の後を継ぎ、小ネギ栽培を始めた市村勝さん。名産品としての高い品質に挑んでいます。

「恥じないような品物を出すことをいつも心がけています。緊張感を持ちながらネギづくりをしています。」

小ネギのこの細さを生み出すのは種まき

「どさっと落ちたところは細いネギが出来る。ぽつぽつとしか落ちていないところは太いネギが出来る。ちょうどいい太さを探すことを日々勉強しています。」

色合いは水

籾殻で保水性を高め、発育に合わせて水の量を見極めなければいけません。

「ベテランの人はきれいなものを出してますから。まだ課題はあります。」
種をまいておよそ3か月。収穫を迎えます。

試行錯誤を繰り返して育て上げた小ネギは、細く、エメラルドに輝き、刻めば上品な香りが広がります。


おいしい小ネギの食べ方
瓦そば
焼いた牛肉と茶そばに、小ネギの色どりが際立ちます。

農業に対する想い
旬味を生み出す、市村さんの思いとは。
「名産品と呼べるものに近づいてないと思うので、納得のいくネギというものを作っていくことですね。」
