茨城県結城郡八千代町の白菜
第9回放送分
茨城県結城郡八千代町の白菜「小竹 淳」編 ひたすらにおいしい白菜を!

厳しい寒さと、手間暇がとびきり甘い白菜を生み出す
関東平野のほぼ中央に位置する、茨城県結城郡八千代町。遠くに筑波山を望むこの地は、冬野菜の代表、白菜の生産量全国一を誇る産地です。
小竹淳さんは、白菜づくり40年を数える大ベテラン。冬の足音が近づく11月、いよいよ収穫のピークを迎えます。


「いつもと変わらず、いい仕上がりです」。(小竹さん)

小竹さんが育てた白菜は大ぶりでずっしりと重く、甘いのが特徴。
その秘密は八千代町の気候にあるといいます。
「この地域の気候は、急に寒くなるのではなく、徐々に気温が下がっていくので、白菜自体が自分の中に蓄えていたもの(養分など)を甘さとして出しているのではないかと思います」。

さらに、甘味を増す上で欠かせないのが、霜。
「1回、2回霜がつくと甘味が出てきますし、ジューシーさも出ます」。

しかし、同時に寒さに弱い白菜を守るために、一つひとつをヒモでしばる重労働に追われます。

「私にとって、白菜は子供のようなものです。毎日毎日、姿かたちを見ると安心するんです。ですからこだわって作っているんです」。
おいしい白菜の食べ方
日本一の産地で作った、小竹さん自慢の白菜。生のまま甘酢で和えれば、白菜の甘味がさらに際立ちます。
1.白菜の甘酢サラダ
妻、幸子さんのおすすめは、白菜が主役のキムチ鍋。さっと煮込むだけで驚きのやわらかさに。

2.キムチ鍋
小竹さんの大好物は漬物。噛むほどに甘味を実感できるとか。

3.白菜の漬物
「やっぱり、これが日本の味ですよ」。

農業に対する想い
旬味を作り出す、小竹さんの想いとは?
「生産量日本一の地域の農家として、白菜のおいしさを伝えるのは自分の使命ですから。おいしさを届けるという責任感をもって作っています」。
