箱処理剤

箱処理

オリゼメートの箱処理剤には大きく2つの流れがあります。一つは、苗いもち等初期に発生するいもち病を抑える「短期残効型箱処理剤シリーズ」。移植3日前〜当日施用で約30〜40日間いもち病の発生を予防できます。

もう一つの流れは、水稲のいもち病防除の方法を大きく変化させることになった「長期残効型箱処理剤シリーズ」です。

本田散布によるいもち病防除が主流である時代は、オリゼメート粒剤をいもち病初発の10日前〜初発時に散布し、上位葉へのいもち病感染を防いでいました（上位3葉のいもち病斑からの穂いもちへの移行が最も相関が高いことが知られています）。いもち病は6月中旬から7月上旬頃に発生しますが、本田へのオリゼメート散布により止葉が抽出するまで約30〜45日間いもち病を予防することができます。Dr.オリゼシリーズは農家の高齢化、より一層の省力化ニーズを受け「箱施用で本田散布と同じ予防効果を発揮する」ことを目的に開発されました。図に示したとおり、Dr.オリゼシリーズは有効成分であるプロベナゾールの溶出を制御することにより、成分が徐々に溶け出し、非常に長い期間にわたりいもち病を予防することが可能です。

ビルダーシリーズは、有効成分を10％にして、より低コストを実現し、西日本を中心とした地帯向けに開発されました。