
FAQ
ザクサ液剤の「よくあるご質問」「散布方法について」「効果について」「雑草別の上手な使い方」「作物・生物への影響について」「希釈について」など様々な皆様からのご質問をまとめたページになります。ぜひご活用ください。
一般的な質問について
ザクサはどんな除草剤ですか。
ザクサは雑草の種類にかかわらず枯らす(非選択性)除草剤で、生えている雑草に散布(茎葉処理)するタイプの除草剤です。
水で薄めて使うのですか。それともそのままかけるのですか。
ザクサは水で薄めて使う除草剤です。
何倍に薄めるのですか。
基本的に多年生雑草には100~150倍、一年生雑草には200倍とお考えください。いろんな草が生えている場合は100~150倍で使用するのがおすすめです。ザクサを使用できる量は、作物ごとに決められていますので、ラベルをよく読んで使用してください。
※目安として水10Lに対して、ザクサ100mlです(100倍希釈)。
他の除草剤と比較してどこが違いますか?
ザクサは、どんな場面でも高い除草効果を発揮し、環境への影響が少ない除草剤です。
またスギナ、オヒシバ、オオアレチノギクなどの近年枯らしにくいと言われている問題雑草にもよく効きます。登録取得作物が数多くありますので、様々な場面で使うことができる除草剤です。
どのようなメカニズムで雑草を枯らすのですか?
雑草の細胞にザクサ液剤が吸収されると、有効成分が植物体内でグルタミン合成酵素の活性を阻害し、アンモニアが植物体内に異常蓄積し、光合成阻害などにより枯死します。

“ザクサ”とはどのような意味ですか?
ザクサはアルファベットで書くと、ZAXAです。
Zは除草剤の最終型、Aはアミノ酸由来、Xは草にかける、Aはアンモニア蓄積によって枯らす意味を表しています。
どんな作物に使えますか?
様々な作物に登録があり、その登録作物には安心してお使いいただけます。
詳しくは登録情報へ
散布方法について
散布の際、特別な器具(ノズル)が必要ですか? 少量散布用ノズルで散布しても大丈夫ですか?
雑草全体がしっかり濡れるように散布ができれば、ノズルは通常の農薬散布用のもので大丈夫ですが、飛散のリスクを低くでき、ムラなく均一に散布できるタイプのノズルはキリナシノズルです。おすすめとすれば、ザクサ専用のノズル(ザクサノズル)もあります。ザクサノズルについて詳しくはヤマホのホームページへ。少量散布用のノズルでは散布ムラを生じることがありますので、ご注意ください。
ジョウロでも散布できますか?
散布できます。雑草全体がしっかりと濡れるように、むらなく丁寧に筒先を左右に振りながら散布してください。ジョウロは蓮口が細かく、一気に吐き出さないものの使用をおすすめします。蓮口をガムテープでマスキングすると、薬液の広がりや量を調整できます。
何倍に薄めれば良いですか。
基本的に多年生雑草には100~150倍、一年生雑草には200倍とお考えください。いろんな草が生えている場合は100~150倍で使用するのがおすすめです。ザクサを使用できる量は、作物ごとに決められていますので、ラベルをよく読んで使用してください。
※目安として水10Lに対して、ザクサ100mlです(100倍希釈)。
散布するとき、天気は関係ありますか?
ザクサに限らず、一般的な除草剤の効果を発揮させるには、好天時の散布が効果的です。しかし、ザクサは日なた、日陰に関係なく効果を発現し、最終的な効果の最大値にも変化はありません。風が強いと飛散する危険性が増しますので、風のないタイミングの散布をおすすめします。
散布後に雨が降っても大丈夫ですか?
散布後1時間を経過していれば大丈夫です。
より効果の高い散布時期はいつですか?
雑草の草丈が低い(30㎝以下)の時期に散布してください。省力的、経済的に雑草防除が出来ます。
散布する時刻によって、効果に差がでますか?
時刻によって効果に差が出ることはありません。飛散を防ぐために、風の少ない時間帯に散布してください。
散布してはいけない時期はありますか?
作物によって使用時期が定められていますので、登録内容を遵守してください。
秋処理は、いつ頃の散布がよいですか?
地域によって差がありますが、一般的に10~12月に散布すると効果的です。
作物の近くでザクサを散布する際に注意することはありますか?
ザクサは作物に飛散すると薬害がでますので、飛散しないようにご注意ください。作物の近くで散布する場合、除草剤用キリナシノズルや飛散防止カバーを使用すれば、飛散が少なくなります。
効果について
どんな種類の雑草に効果がありますか?
一年生・多年生問わず、生育中の雑草を種類に関係なく枯らします(非選択性)。近年枯らしにくいと言われているスギナ、オヒシバ、オオアレチノギクなどの問題雑草にもよく効きます。
すぐに枯れますか?長く効きますか?
散布後1~3日で効果が現れ、7~14日後には枯れあがります。その後、40~50日程度雑草の再生を抑えます。
※散布時期の気温が低いと効果発現が遅くなることがありますが、最終的なな効果が低くなることはなく、十分な効果が得られます。
草丈1mぐらいになった雑草でも枯らせますか?
雑草の大きさに関係なく枯らすことができますが、大きく伸び過ぎていると、雑草全体が十分に濡れるように散布するための散布液・薬量が、多量に必要となります。また、散布作業も大変ですので、草丈の低い時(30㎝以下)に散布した方が効率的かつ経済的です。
散布の後から生えてくる雑草も抑えますか?
抑えません。ザクサは、散布の後に土中の種子から生えてくる雑草には効果がありません。
希釈する水で効果に違いがありますか?
通常の農薬散布に用いる水であれば、除草効果に大きな影響はありません。
汚れた雑草にも効果はありますか?
草の表面が汚れている場合は、薬液が茎葉面に到達しにくくなるため、除草効果が低減します。土ぼこりなどの汚れの付着が多い場合は、土ぼこりが十分に湿り、茎葉面まで薬液が達するように散布してください。
雑草別の上手な使い方
とにかくいろんな草が生えてるんだけど。
100倍液を、雑草の全体が濡れるように散布してください。雑草の種類にかかわらずほとんどの雑草を枯らすことができます。
スギナを上手に防除する、散布のコツはありますか?
100倍液ををスギナ全体が十分に濡れるように散布してください。草丈20~30㎝くらいが散布適期です。繰り返し散布し、地下茎を弱らせることが大切です。
ザクサはスギナの根までは枯らさないのでしょうか?
ザクサは根までは枯らさないタイプの除草剤ですが、繰り返し散布することで、地上茎が枯れて地下茎を弱くなり、密度が減っていきます。
オヒシバを防除するポイントは?
100~200倍液でたっぷり万遍なく散布してください。成長点のある株元までしっかり散布すれば高い効果が得られます。出穂前、草丈15~20㎝のタイミングでの散布が効果的です。
オオアレチノギクで困っています。
100~200倍液でたっぷり万遍なく散布してください。草丈が20~35㎝のときの散布がおすすめです。秋に種から発芽し、冬を越えて、夏ごろに開花するため、春の生育時期の散布が効果的です。
タンポポを防除するポイントは?
発芽から開花まで早く生育するため、綿毛の種子ができる前に枯らすことが増加を防ぐポイントです。開花期(黄色の花が咲いている時期)にザクサ液剤100~200倍液でしっかり枯らせば、成熟種子の生産量が減少します。
ギシギシで困っています。
150倍液の散布で地上部を完全に枯らすことができます。ギシギシの花茎が出始めるころ(5~7月)に散布すると、再生を長期間抑えられます。株の基部にも十分かかるように散布しましょう。その後再生が見られるようなら、もう一度散布してください。
ツユクサをうまく防除したいのですが。
100~200倍液を株全体にしっかりと散布しましょう。花が咲く前、種子を作る前の早い時期の散布がより効果的です。土壌処理型除草剤との混用散布も効果的です。土壌中の種子の寿命が長いため、根気よく毎年防除することが大切です。
カメムシによる斑点米を防ぐには、いつごろ散布をすればよいですか?
畦畔の雑草を、出穂3~4週間前までに散布してください。カメムシに直接的な効果はありませんが、生息場所である畦畔の雑草を防ぐ事で斑点米を防ぐことができます。
だいず畑で使用したいのですが、いい方法はありますか。
ザクサの畝間散布が効果的です。Zバーなどの機材を用いれば、時間をかけずに雑草防除ができ、大豆の汚粒防止にもつながります。大豆Zバーの詳細を見る
作物・生物への影響について
樹木の近くに散布しても大丈夫?
ザクサは幹や根にダメージを与えないので、庭木や果樹の近くでも使えます。葉などの緑色部にかからないように注意してください。
花の周りに散布しても大丈夫?
花に直接かからなければ、枯れる心配はありません。
野菜畑の畦間で使用しても安全ですか?
登録のある作物では、安心してご使用いただけます。作物に飛散すると薬害がでますので、薬液が作物に飛散しないように注意して散布してください。また、土壌に落下した散布液は成分が速やかに土壌の微生物により分解されるので、土壌を介した薬害の心配はありません。
水田のあぜや傾斜地の土は崩れないですか。
雑草の根まで枯らさないため、あぜや傾斜地の土は崩れにくいです。
薬害を出さないためにはどうしたら良いですか。
風のない時、弱い時に散布する。
できるだけ飛散の少ないノズルを使用する。
飛散防止カバーをつける。
噴霧器の圧力を低めにする。
などの対策が考えられます。
水田のあぜや用水路わき、池周りなどに散布した場合、魚などに影響はありませんか?
散布の際は、薬液が河川等に直接流入しないように注意してください。土壌に落下した成分は速やかに分解されます。
水稲に散布液が飛散してしまった場合、イネへの影響はありませんか?
薬害の程度は、イネへの飛散量やその生育時期によって異なります。
イネに飛散してしまった部分には葉面に褐点症状などの薬害が生じます。出穂期にはイネへの影響が大きくなりますので、特に注意してください。
散布液が少量飛散した程度であれば、多量の田面水によって希釈されますので、イネへの影響はありません。
ミツバチに影響はありませんか?
ザクサは、ミツバチに対する影響が少ないことが確認されています。
薬剤が土に残りませんか?
土壌に落下したザクサ液剤は、土壌微生物により速やかにアンモニア、二酸化炭素、水に分解されるため、成分は土に残りません。土壌中での分解されるスピードが速いのが、ザクサの特長の一つです。
希釈について
何倍に希釈したらいいですか?
基本的に多年生雑草には100~150倍、一年生雑草には200倍とお考えください。いろんな草が生えている場合は100~150倍で使用するのがおすすめです。ザクサを使用できる量は、作物ごとに決められていますので、ラベルをよく読んで使用してください。
※目安として水10Lに対して、ザクサ100mlです(100倍希釈)。
希釈する水で効果に違いがありますか?
通常の農薬散布に用いる水であれば、除草効果に大きな影響はありません。
その他の使い方について
雑草の生え方によって使用薬量、水量は違ってきますか?
違ってきます。雑草の生え方や量によって使用薬量と希釈水量を使い分けてください(薬量、水量の目安は裏表紙の希釈早見表をご覧ください)。水量は、雑草が少ないときは100L、多いときは150Lが目安です。草丈30cm前後で地面が見え隠れする程度のときに適当な水量だと考えてください。また、雑草が若い時期に除草するほうが、効率的かつ経済的です。
希釈した散布液はそのまま置いた後でも使えますか?
希釈後はなるべく早く散布してください。作り置きは避け、使用する分のみ調整してください。
展着剤を加える必要がありますか?
展着剤を加える必要ありません。すでに十分な量の展着剤が入っています。
土壌処理型の除草剤を混用できますか?
ザクサは、多くの土壌処理型除草剤と混用できます。光合成阻害型除草剤との混用によってザクサの効果の発現が遅れることがありますが、最終的な効果に影響はありません。
防除柵、電気柵の近くでザクサを使用しても大丈夫ですか。
ザクサは電気柵や電線に影響ありません。雑草が電気柵にふれると漏電することがありますので、電線に雑草が触れる前に散布してください。