研究・開発拠点紹介
農業化学研究所や関連会社では原体から製剤にいたる研究開発、本社では開発、生産、登録等の推進業務や知的財産管理を行っています。海外ではタイ、インド、フランスの各拠点で研究開発等を行っています。
農業化学研究所・
バイオロジカルソリューションリサーチセンター
(茂原)
千葉県茂原市では、主に新規農薬の創製に関わる探索研究を行っています。コンピューターも活用しながら化合物をデザインした後実際に合成し、得られた新規化合物について多種多様な病害虫、雑草に対する薬効を確認しています。また、作用点レベルでのin vitro評価試験や、計算科学的手法を用いた化合物と作用点受容体と親和性予測等も行っており、新規な化合物のデザインに役立てています。また、探索研究初期の段階から新規化合物の環境動態や細胞毒性などに関する安全性の評価を行っており、安全で環境にやさしい農薬の創製に繋げております。
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農業化学研究所・生産技術部
(野洲)
滋賀県野洲市では、主に農薬や生活環境薬剤の製剤研究を行っています。製剤化は、農薬原体の効力最大化、及び農薬処理時の省力化を目的としますが、近年では環境への影響が少なく、農作業の機械化に対応することが求められております。液体や粉体、顆粒など様々な処方が検討された製剤に関し、敷地内に保有するガラス温室と試験圃場を活用し、病害虫、雑草への効果の実用性を確認することで高性能な製品の開発を行っております。また、化合物の環境動態や作物中の動態を評価し、より環境負荷の低い製品の開発に貢献しています。防蟻(シロアリ)、防疫(ハエ、カ、ゴキブリ)等に関わる生活環境薬剤の実用性評価も実施しています。
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農業化学研究所 アグロ試験センター(稲敷・小田原)
茨城県稲敷市に、9.4ha、神奈川県小田原市に1.5haの自社圃場を保有しており、水稲、野菜に加え、リンゴやナシ等の様々な果樹を栽培しています。研究開発中の新製品の実用性や、既存農薬の新規用途などを、実圃場で試験をすることで確認しています。
生産技術部(大牟田)
福岡県大牟田市では、原体の工業的製造法の研究を行っています。実際の商業生産に向けて、化合物探索時の実験室レベルの合成法を、様々なスケールアップ検討を行いながら、要求品質を満足する製品を安全・安定的に生産可能な製造法へとブラッシュアップを行います。併せて海外も含めた原料委託生産先の技術指導も行っています。
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開発部・登録部・生産技術部・知的財産部・研究開発管理部(日本橋本社)
東京都日本橋にある本社研究開発本部各部はグローバルな研究・登録・販売拠点との連携を通じて研究開発ステージのテーマをスピーディーに市場に送り出すことが役割です。製品開発、登録、生産技術開発・生産管理、知的財産管理の各機能により安心・安全な製品をお客様にお届けするため、研究開発を推進しています。更に、市場のニーズをキャッチアップしながら新たな価値創造に向けた次世代製品の開発にも積極的に取り組んでいます。
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Lab-MCAG (タイ)
タイ王国ラーチャブリー県にあるGAP INDUSTRIESに日本人研究者を派遣し、研究活動を行っています。日本とは大きく環境条件の異なる圃場において農薬の実用性評価試験を実施し、日本では評価の難しい病害虫に対する効果の確認や東南アジア地域に適した施用方法の検討などを行っています。
その他海外の登録業務・試験拠点(インド、フランス)
インドではジョイントベンチャーSolinnos Agro Sciencesによる登録業務、フランスではJapan Agro Serviceによる試験圃場運営を行っています。