よくあるご質問・お問い合わせ

よくあるご質問

1. 希釈について 2. 効果について 3. 使用法について 4. 登録内容について 5. ドローンについて 6. 廃棄について 7. その他

1. 希釈について

1-1. 農薬散布液の作り方を教えてください。
ラベルの適用表から処理したい作物の種類と大きさ、散布する面積から必要な薬液量を計算します。
たとえば使用液量が10a当たり300Lで1,000倍希釈であれば、農薬の原液300g(または300mL)になりますので、水300Lに農薬の原液300gを溶かして調製してください。
面積が10㎡であれば水3Lに農薬の原液3g(または3mL)を溶かして調製してください。
1-2. 「トレボン乳剤」の1,000倍希釈液の作り方を教えてください。
「トレボン乳剤」1mLを水1L(1,000mL)に溶かすと「トレボン乳剤」の1,000倍希釈液ができます。
容器のキャップ上部に容量が記載されていますが少量の農薬希釈液を作る場合は誤差がでる可能性がありますので、スポイトやメスシリンダーなどを使って正確に計量されることをおすすめいたします。
1-3. 「アルバリン顆粒水溶剤」の2,000倍希釈液の作り方を教えてください。
「アルバリン顆粒水溶剤」1gを水2Lに入れて溶かすと「アルバリン顆粒水溶剤」の2,000倍希釈液ができます。料理用の砂糖や塩用の計量スプーンなどを農薬希釈用にして量ることもできますが、より正確には重量を秤量することをおすすめいたします。
料理用と農薬の計量に使用するスプーンは共用しないでください。

2. 効果について

2-1. 農薬は濃い方が良く効くのですか?
適用外の濃い濃度では使用しないでください。乳剤や水和剤の場合、決められた希釈倍数の範囲内であれば濃い濃度(例えば1000~2000倍なら1000倍)のほうが一般的に良く効くと思われます。
2-2. 「ネビジン粉剤」は、ネコブセンチュウに効果はありますか?
「ネビジン粉剤」は、アブラナ科作物の根こぶ病菌に効果がありますが、ネコブセンチュウには効果がありません。また、この薬剤は、アブラナ科作物の根こぶ病菌やキャベツ菌核病、ばれいしょのそうか病菌や粉状そうか病菌以外の菌への効果は確認されていません。登録にある病原以外への効果は期待できませんのでお気をつけください。

3. 使用法について

3-1. 最終有効年月22.10
と記載されています。これは何年何月まで使用できますか?
最終有効年月を過ぎた農薬は使用できませんか?
最終有効年月が22.10とは、2022年10月末日まで使用できます、という意味です。農薬はこの最終有効年月内に使い切れる量を購入し、使い切りましょう。最終有効年月は製造者の保証期間です。これを過ぎた農薬は、使用しないことが法律で求められています。
3-2. 使用時期が「収穫前日まで」の農薬を使用できるのは、前日の何時までですか?
使用時期「収穫前日まで」は、最終処理から24時間程度経過してから収穫するようにしてください。夕方に農薬を散布して、翌日の朝の収穫は避けてください。
3-3. 収穫前日数と残効期間は同じでしょうか?
同じではありません。収穫前日数は農薬の残留面から設定された日数であり、製品ラベルの記載に従って適正に使用する限り、残留値が基準値を超えることはありません。残効期間とは、特定の病害虫に対して効果を示す期間のことです。
残効期間に関しましては、病害虫の発生程度や作物の生育状況、気象条件などを考慮しなければならない場合がありますので、普及センター、病害虫防除所などお近くの指導機関にご相談ください
3-4. 「ネビジン粉剤」を処理してから苗を植えるまで、どれくらい日数をあけたら良いですか?
処理翌日でも移植していただけます。「ネビジン粉剤」を処理してから3週間以内でしたらどの時点で移植しても安定した効果が確認されています。
3-5. 不特定多数が出入りするような公園などで農薬散布を行う場合に注意する点をまとめた資料はありませんか?
街路樹、公園、公共施設、庭園などの樹木類に対して病害虫防除をする際の参考資料として、農林水産省農産安全管理課農薬対策室の指導により「樹木等の病害虫防除に関する手引」を作成しています。
3-6. 散布液が余った場合にはどうすればよいですか?
散布むらの調整に使用するなど、ほ場内で使い切って下さい。散布液の調製の際は、ラベルに記載された使用量に従って散布液を適量調製するようにしましょう。
余った農薬や容器に付着した農薬は、河川、湖沼、用水路、下水等の水系に廃棄しないでください。
3-7. 散布液は作り置きしてよいですか?
いいえ、散布液の作り置きはできるだけ避けてください。散布の都度必要な分だけ散布液を作り、できるだけ早く、遅くともその日の内に使い切りましょう。
農薬は水に薄めたときから徐々に光などで分解したり物理性が劣化して不均一になる可能性がありますので、作り置きすると効果が劣ったり薬害を生じたりするおそれがあります。
3-8. 農薬は開封後いつまで使用できますか?
開封後いつまで使用可能かどうかは、保管状況によります。農薬は最終有効年月内であっても、開封後には吸湿・揮発等の影響により品質が悪くなることが考えられます。開封後は容器を密封・密閉して、直射日光の当たらない、なるべく涼しい乾燥した場所で保管し、出来るだけ早く使い切るようにしてください。あわせて、なるべく一度で使い切るように、農薬は必要な量だけを購入するようにしてください。
3-9. 登録上の倍率より薄くして使用したり、少ない量を使用すると、農薬取締法違反となりますか?
罰則が適用される違反にはなりません。農薬取締法で特に規定はありませんが、登録内容から外れた使用になります。農薬としての効果が劣ったり、病害虫の抵抗性や耐性の問題となる可能性があります。
また収穫物の量や品質に影響することが考えられます。登録内容を守って使用してください。
3-10. 製品ラベルには、使用方法が「散布」と書いてあるが、原液を茎やつるなどの非可食部に塗布してよいでしょうか?
使用方法が「散布」の場合、「塗布」での使用はできません。
3-11. 「トレボン乳剤」を稲で使いたいのですが、1,000~2,000倍だと、使用液量が60~150L/10aと大きな幅が有るのはなぜですか?
「トレボン乳剤」を稲の成長に合わせて、まんべんなく散布していただけるように、使用液量に幅を持たせています。「トレボン乳剤」では、散布液を稲の葉先から株元まで、稲体全体にまんべんなく散布していただくことが、しっかりと効かせるポイントです。
稲の出穂後は、一般的に10aあたり100L以上の散布水量が必要と言われています。
3-12. 「ネビジン粉剤」を、ブロッコリー、根こぶ病防除でつかう予定です。登録は使用量「20~30kg/10a」で使用方法「全面土壌混和」、使用量「20kg/10a」で使用方法「作条土壌混和」となっています。
1)全面土壌混和と作条土壌混和の違いを教えてください。
2)全面土壌混和と作条土壌混和どちらが効果が高いですか?
1)作条土壌混和は、畝だけに薬剤を処理する方法です。全面土壌混和は、畝間を含めて圃場全体に薬剤を処理する方法です。
2)作条土壌混和では、未処理の畝間からの土壌病害の侵入や、作物の根が処理の畝間まで伸びた場合の感染の危険性がでてきます。
根こぶ病の発生が最近起きている圃場では、全面土壌混和をお勧めします。その後、何作かは全面土壌混和と耕作を繰り返してください。根こぶ病の発生が少なくなってきたら作条土壌混和に移すのが良いでしょう。
3-13. 散布後、農薬が雨で流れてしまった場合には、それを使用回数に入れなくてもよいですか?
いいえ、散布した農薬が雨で流されたと思われる場合であっても1回の使用となります。農薬の残留が基準値以下になることを確実にするため、決められた使用回数を守ってください。このような事態を避けるためにも、農薬散布の前には気象情報を十分に把握してください。
3-14. 「草枯らしMIC」は何倍に薄めて使用すればよいのですか?
一年生雑草には100~200倍、多年生雑草には50~100倍に希釈しての散布を基本としてください。根が再生しやすい雑草、(ムラサキ)ツユクサや、スベリヒユは50倍で散布してください。地下茎が発達している雑草、ドクダミ、ヤブカラシ、ヒルガオ、フキなどは、開花期もしくは生育が止まったころに、50倍で散布してください。それでも再生することがありますので、再生したらまた散布してください。繰り返すことで徐々に効果が確実になってきます。
スギナは、草丈が20㎝を超え元気に生育している時期に、25倍で散布してください。スギナは1回の散布では枯れないことがあるので、再生してきた場合は再処理をしてください。
3-15. 「草枯らしMIC」を、樹木の下草にかけて除草したいのですが、樹木が枯れることはないのでしょうか?
本剤の有効成分は主に葉から吸収されて除草効果を出すので薬剤の散布時にドリフトに注意して葉や幹、枝にかからないように注意することで樹木への影響をさけることができます。しかし、砂地などで根にまで薬液が浸み込む恐れがある場合や、地面から根が露出している場合は樹木への影響の可能性がありますので使用を控えてください。

4. 登録内容について

4-1. 水稲用初期除草剤で「ヒエ」に効かせたいのですが、農薬の適用雑草欄に「ヒエ」と書かれていません。なぜですか?
適用雑草名「水田一年生雑草」「一年生雑草」の中に「ノビエ」が含まれています。「(水田)一年生雑草」のイネ科雑草はイヌビエなどのノビエがあります。広葉雑草にはコナギ、アゼナ、キカシグサ、ミズアオイ、ミゾハコベ、などが含まれます。
4-2. 栽培している作物が農薬ラベルの適用表に見つからないのですが?
適用表にない作物には使用できません。ただし、適用表に書かれている作物群や作物類のなかに栽培している作物が含まれている場合があります。詳細は、独立行政法人農林水産消費安全技術センターのホームページに掲載されている「農薬の適用病害虫の範囲及び使用方法に係る適用農作物等の名称について」をご覧ください。
4-3. 農薬製品ラベルの適用作物名に「トマト」があれば「ミニトマト」に使用できますか?
使えません。トマトとミニトマトは農薬登録の適用作物では、別の扱いとなります。普段使っている作物名と、農薬登録の適用作物名では異なる場合があるので、注意が必要です。
4-4. 作物名「漬物用メロン」を漬物にしないで食べたいのですが、大丈夫でしょうか?
漬物用すいか、漬物用まくわうり、漬物用メロンは、未成熟な果実を収穫するものであって、漬物にしなくても問題ありません。
4-5. 適用拡大されたようですが、手元の製品のラベルに記載が無い場合には、拡大された作物に使えますか?
登録変更内容が確認できれば使えます。
適用拡大内容を知りたい場合には、農林水産省ホームページ( 農薬登録情報提供システム )や最寄りの病害虫防除所、JA(農協)や農薬販売店などで最新の登録内容を確認のうえ、間違いのない使用をお願いします。
JA(農協)や農薬販売店などから適用拡大された内容の情報が提供された場合には、それに従って下さい。
4-6. つまみ菜・間引き菜に使える農薬はありますか?
三井化学クロップ&ライフソリューション取り扱いで「だいこんのつまみ菜・間引き菜」にご使用いただける農薬は次の通りです。ただし、かぶ・小松菜などは使用できません。
「アニキ乳剤」、「ブロフレアSC」、「コサイド3000」、「クロールピクリン」、「ソイリーン」などがあります。実際に使用する場合はラベルの内容をよく確認してください。

5. ドローンについて

5-1. ドローン散布ができる農薬はどのようなものがありますか?
ラベルの使用方法に「無人航空機による散布」や「無人ヘリコプターによる散布」が記載してあればドローンで使用できます。また「散布(雑草茎葉散布、全面土壌散布、湛水散布等を含む)」という適用内容についても薬液量、希釈倍率を順守すれば使用できます。但し「空中散布」という適用内容では使用できません。
詳細は「 産業用無人航空機農薬ラインアップ 」のページを参照ください。
5-2. 「トドメMF乳剤」をドローンで散布することはできますか?
「トドメMF乳剤」は、使用方法「湛水散布又は落水散布」ですのでドローンで散布することができます。ただし、使用量「200mL/10a」、散布液量「25~100L/10a」は必ず守ってください。
5-3. 「トレボン乳剤」の稲での適用に、希釈倍数300倍だと使用液量25L/10aとあるのですが、ドローンで散布しても良いでしょうか?
300倍希釈液の25L/10a散布は乗用型速度連動式地上液剤散布装置で使用するよう「使用上の注意」に記載されていますので、ドローンではなく「使用上の注意」に記載した散布装置での散布をお願い致します。
速度連動型地上液剤少量散布装置は地域によってはパンクルスプレヤーやブームスプレヤーなどとも呼ばれている装置です。

6. 廃棄について

6-1. 不要な農薬の処分方法とその時の注意点について教えてください。
不要な農薬は産業廃棄物または一般廃棄物になり、法令に従った処分が必要になります。使用者が産業廃棄物処理業者等に相談して処分を委託してください。
6-2. 倉庫内に「クロールピクリン」、「ドロクロール」、「ドジョウピクリン」、「ソイリーン」が見つかりました。使用予定がないのですが、どのように処分すればいいですか?
事業者が自らの責任で処分しなければなりません(廃掃法)。従って、製造メーカーや販売店には依頼できません。私共が処分を依頼した経験のある産業廃棄物処理業者をお伝えすることも可能ですので、必要でしたらお客様電話にご連絡ください。

7. その他

7-1. 散布器具の洗浄の仕方とその時の注意点を教えてください。
背負式、肩掛け式の散布器の場合は、容量の一割程度の水を入れ散布器全体をゆすって数回洗浄します。最後にきれいな水をタンクに入れホースやノズル部分にたまった薬液を洗い出します。洗浄は保護具をつけたままで、散布後すぐに行いましょう。
散布した残りの散布液やタンクの洗浄液は決して河川などの水系に流さないように注意してください。
また、除草剤に使用した散布装置は、殺虫剤や殺菌剤の散布装置と分けることをおすすめします。思わぬところに除草剤が残っていて大切な作物が枯れる事故がこれまでに発生しているからです。ご家族の方が間違えないように除草剤用とはっきりと散布装置に書いたり札をつけておくとより安心です。
7-2. 農薬を散布して、もし具合が悪くなった時はどうしたらよいのですか?
散布作業中や散布後に異常を感じた場合は、直ちに最寄りの病院で手当を受けてください。
詳細は「 安全使用上の注意 」のページを参照ください。