ベクトロンFLの特長
Feature of VECTRON
ベクトロンFLは高い防除効果・作業性・安全性を兼ね備えたゴキブリ用散布剤※1です。新系統有効成分テネベナールを配合し、抵抗性ゴキブリに対して優れた効力を示すほか、ゴキブリが集団内で薬剤を広げる連鎖効果で高い駆除効果を発揮し、3ヵ月以上の長期残効性を誇ります。低臭・低刺激性の薬剤で処理面の薬剤痕も目立ちにくく、低魚毒性で環境負荷が小さく作業者にもお客様にも安心の普通物※2です。
- ※1ゴキブリに適用がありハンドスプレイヤー等で噴霧処理が可能な製品を指します。
また、ベクトロンFLはゴキブリの他、ノミ・トコジラミ(ナンキンムシ)・イエダニの適用があります。 - ※2毒物および劇物取締法(厚生労働省)に基づく、特定毒物、毒物、劇物の指定を受けない物質を示します。
ベクトロンFL動画
Introduction Movies
50年ぶりの新系統ゴキブリ用散布剤ベクトロンFL
ゴキブリ防除に新たな選択肢を提供します。
ゴキブリ用散布剤の現状
PCOの日々の作業に必要不可欠なゴキブリ用散布剤は医薬品開発のハードルが高く、過去50年間、有機リン系、ピレスロイド系、カーバメイト系の3系統の薬剤しか存在していませんでした。
その結果、既存の薬剤に抵抗性をもつゴキブリが出現、PCOの作業をより困難なものにしています。
殺虫剤の開発年一覧※1
系統 | 主要原体 | 発売※2 |
---|---|---|
有機リン系 | ジクロルボス フェニトロチオン プロペタンホス |
1956年 1963年 1982年 |
ピレスロイド系 | アレスリン ペルメトリン エトフェンプロックス |
1954年 1977年 1988年 |
カーバメイト系 | カルバリル プロポクスル |
1968年 1979年 |
- ※1家庭用殺虫剤概論Ⅲ(日本家庭用殺虫剤工業会)より抜粋
- ※2衛生害虫対象薬として日本で発売された年
新系統ゴキブリ用散布剤:ベクトロンFL
ベクトロンFLは新系統メタジアミド系有効成分テネベナール
(一般名:ブロフラニリド)を配合したゴキブリ用散布剤です。
- 新規作用性
- 連鎖効果
- 長期残効性
の3つの特長で、ゴキブリ防除に新たな選択肢を提供します。
製品概要
製品名 | ベクトロンFL |
---|---|
承認区分 | 防除用医薬品 |
有効成分量 | テネベナール(一般名:ブロフラニリド) 5% |
剤型 | フロアブル剤 |
効能・効果 | ゴキブリ、ノミ、トコジラミ(ナンキンムシ)、イエダニの駆除 |
用法・用量 | 水で50倍に希釈し、1㎡あたり50mLの割合で、害虫の生息又は発生場所に残留噴霧する |
法的規制 | 消防法:非危険物 毒劇法:非該当 |
包装形態 | 500mL×4本 |
確実なゴキブリの防除が求められる
PCOにとって問題となる
「抵抗性ゴキブリの蔓延」
「薬剤の届かない発生スポット」
「短期間での再発生」
ベクトロンFLは3つの特長で
これらの問題を解決し、
確実なゴキブリ防除効果が期待されます。
特長① 新規作用性
ベクトロンFLの有効成分テネベナールは、昆虫のGABA受容体に結合して
アロステリック効果によりその働きを阻害し、致死効果を示します。
この既存の殺虫剤とは全く異なる新しい作用性により、既存剤に抵抗性を獲得したゴキブリに対しても高い効力を示すことが確認されています。
特長② 連鎖効果
ベクトロンFLの持つ“高い基礎活性”“非忌避性”“遅効性”が組み合わさることで連鎖効果を発揮します。
忌避性がないベクトロンFLに接触したゴキブリが、効果が発現する間にスポットに帰還すると、基礎活性の高い有効成分を仲間に広げ、連鎖効果を発揮します。
これにより、直接薬剤を処理することが困難なスポットのゴキブリにも、高い駆除効果が期待されます。
特長③ 長期残効性
ベクトロンFLは、フロアブル剤でありながらマイクロカプセル剤と同等の長期残効性を持ちます。
残渣接触試験において3ヵ月間の100%致死効果が確認されており、水や熱に対する耐性も高いことから、様々な現場において長期残効性が期待されます。
ベクトロンFLの優れた防除効果を
最大限発揮するために大切な、
「適正量の散布液の調製」
「効果的な処理方法」について紹介します。
適正量の散布液の調製
適正量の散布液の調製は確実な防除効果の発揮のみならず、長期的な抵抗性発達防止の観点からも重要となるため、以下のステップを遵守したご使用をお願いします。
STEP1:処理範囲の特定
厨房が主な処理範囲となりますが、その他にも客席や厨房に面した部屋などゴキブリが発生しているポイントが無いか確認します。
STEP2:処理面積の算出
処理面積の算出は、床面積の1.5倍を目安にすることを推奨しています。
(例:床面積が40㎡の場合、処理面積の目安は60㎡)
STEP3:原液の量りとり
ベクトロンFL原液を処理面積と同じミリリットル分量りとります。
(例:処理面積が60㎡の場合、必要な原液量は60mL)
STEP4:水で50倍に希釈
量りとった原液を水で50倍に希釈したものが適正量の散布液となります。
(例:原液量が60mLの場合、調整される散布液量は3L)
効果的な処理方法
調製した散布液を、用法用量に準じてゴキブリの生息箇所や徘徊箇所に1㎡あたり50mLの割合で残留噴霧します。
【主な処理箇所】
厨房機器の、下部の床、奥の壁面、脚・天板裏面、厨房機器間の隙間、ステンレスパネルと壁の隙間
【推奨処理方法】
ゴキブリが多数発生し、広範囲に処理する場合はハンドスプレイヤーが有効です。
厨房機器間の隙間などハンドスプレイヤーでは薬剤が届きにくい箇所は、アクチゾールやシュアキルのような機材を用いて隙間の奥まで処理することでより確実な防除に繋がります。
ゴキブリ用散布剤として理想的な特長を
兼ね備えたベクトロンFL
「駆除フェーズ」と「定期管理フェーズ」における
防除プログラムの一例をご紹介します。
駆除フェーズ
既存の薬剤ではゴキブリの生息を減らすことが出来ない難防除物件ではベクトロンFLが持つ「抵抗性ゴキブリへの効力」が、確実な駆除が要求される新規契約時の初回施工においては「連鎖効果による高い駆除効果」が有効となります。
ベクトロンFL初回処理時は、適正量の散布液をゴキブリ生息箇所全体に残留処理します。
ベクトロンFLは遅効的に作用することから、2週間から1ヶ月後を目途に初回モニタリングを実施し、局所的にゴキブリが確認された場合は追加処理します。
通常は初回処理もしくは1回の追加処理で駆除完了状態※に到達し、その後は定期管理フェーズとなります。
※指数が0.1未満でゴキブリの徘徊が見られない状態(自社基準)
定期管理フェーズ
お客様との年間契約により毎月薬剤処理を行いゴキブリの発生を一定水準に保っている場面があります。
これをベクトロンFLで行った場合、長期残効性から薬剤処理の頻度は3ヶ月に1回となり、残りは生息状況の調査だけで 終了することが期待されます。
(注:抵抗性発達のリスクから、サフロチンMCと交互に処理することを推奨)
ベクトロンFLを使用した防除プログラムを行うことにより、薬剤費と労務費を合計した防除コストが従来と比較して大幅に削減されることが期待され、PCOの経営の効率化にも貢献します。
既存の薬剤ではゴキブリ防除が困難な現場での
ベクトロンFL施工事例についてご紹介します。
CASE1:アペックス産業株式会社様 蕎麦屋厨房
【物件情報】
有機リン剤、ピレスロイド剤に抵抗性を獲得したゴキブリが蔓延し、毎月、薬剤処理をしてもゴキブリの発生が減らない難防除物件
【ベクトロンFL処理方法】
初回処理:ハンドスプレイヤーで厨房全体に処理
追加処理:アクチゾールでゴキブリ発生箇所に局所処理
CASE2:株式会社シー・アイ・シー様 とんかつ料理店厨房
【物件情報】
有機リン剤、ピレスロイド剤に抵抗性を獲得したゴキブリが蔓延し、厨房機器の移動を伴う徹底的な薬剤処理および清掃を行ってもゴキブリの発生を抑えることが出来ない物件
【ベクトロンFL処理方法】
ハンドスプレイヤーとアクチゾールで特に発生の多い地点を中心に処理
CASE3:イカリ消毒株式会社様 百貨店 共同厨房
【物件情報】
既存剤では防除困難な物件
【ベクトロンFL処理方法】
ハンドスプレイヤーで厨房全体に処理
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お客様の声
Customer's Voice
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難防除物件で効きました
アペックス産業株式会社
研究室部長 佐々木 健 様既存の散布剤・ベイト剤を使ってもどうしてもダメだった現場でベクトロンFLを使用して、ゴキブリの大きな減少を見ることができ、すごく効くなという印象を持ちました。効くのは遅いけれど確実に効いてくれる、自分は使いたい薬剤です。
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期待の薬剤です
株式会社シー・アイ・シー
特殊施工室 ゴキブリ対策チーム
部長代理 古川 満 様ベクトロンFLを処理後、お客様からも「ゴキブリが減った」というお声をいただき、実際にスポットを見ても生きているゴキブリは確認されませんでした。処理面もサラッとしていて沈殿もなく使い勝手の良い薬剤。期待が持てる薬剤です。
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有効なローテーション使用の一剤
イカリ消毒株式会社
技術研究所副所長 木村 悟朗 様フィプロニルベイト剤を使用して防除困難な現場の抵抗性ゴキブリに対してもベクトロンFLは有効でした。既存剤では薬剤の系統が限られている中、抵抗性管理に有効なローテーション使用の一剤として、重要な役割を果たすと考えられます。
急性中毒の恐れがある場合の問い合わせ先
公益財団法人 日本中毒情報センター(事故に伴い急性中毒の恐れがある場合に限る)
中毒110番 一般市民専用電話 | |
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大阪 | 072-727-2499(情報料無料) 365日24時間対応 |
つくば | 029-852-9999(情報料無料) 365日9~21時対応 |
医療機関専用有料電話 | |
大阪 | 072-726-9923(1件2000円) 365日24時間対応 |
つくば | 029-851-9999(1件2000円) 365日9~21時対応 |
医療機関の方が一般市民専用電話を使用された場合も、情報料1件につき2,000円を徴収します。