サフロチンMC


特長
サフロチンMCはマイクロカプセルの力でゴキブリやトコジラミに高い効果を発揮する、
PCOにとってお馴染みのロングセラー製品です。
マイクロカプセルの構造

マイクロカプセルの顕微鏡写真

1.効果が長期間持続する
カプセル内の殺虫成分が安定な状態で保たれるため長期間効力が持続する
2.安全性が高い
マイクロカプセルは哺乳動物の体内でほとんど吸収されないため普通薬となる
3.薬剤臭が少ない
マイクロカプセル化することにより薬剤臭が抑えられている
4.壁材・床材への影響が少ない
数種材料で試験した結果影響が少ないことが確認されている
製品概要
製品名 | サフロチンMC |
---|---|
承認区分 | 防除用医薬品 |
有効成分量 | プロペタンホス 20.0% |
剤型 | マイクロカプセル剤 |
効能・効果 | ゴキブリ、ノミ、イエダニ、トコジラミ、マダニの防除 |
用法・用量 | 水で40~80倍に希釈し、1m2につき50mLの割合で、害虫の生息又は発生場所に対して残留塗布又は残留噴霧する。 |
法的規制 | 消防法:非危険物 毒劇法:非該当 |
包装形態 | 2L×2本 |
- 本品は防除用医薬品です。本品の使用にあたってはラベルに記載された適用害虫をご確認いただき、適用害虫以外の駆除用には使用しないようお願いします。
- 本品は害虫駆除業者専用剤(業務用)ですので害虫駆除業者以外の方が使用することはできません。
マイクロカプセルの作用特性
ゴキブリ
ゴキブリは咀嚼性の昆虫で、よく発達した口器によって食物を咀嚼し、噛み砕いて食道に送り込んでいきますが、そのほかにも脚部や触覚に付着した異物をなめて体内に取り込む習性があります。サフロチンMCが体内に取り込まれると、特有な消化管構造(前胃部にキチン質の歯列を備える)によりカプセルが破壊され、有効成分がゴキブリ体内に放出され効果がでると考えられています。一方哺乳類の場合、カプセルは破壊されずにそのまま排泄されるために高い安全性が確保されます。
ゴキブリ消化管

前腸拡大図

チャバネゴキブリ脚部表面に付着したMC剤
トコジラミ
習性として、トコジラミ成幼虫は腹部後方を地面に擦りつけながら歩行し、狭所に入り込む傾向があるため、処理面の製剤が体表面に付着しやすく、カプセルが体表で崩壊する機会が多いと考えられます。また、トコジラミの卵期間は25℃で約5日間程度ですが、18℃では20日以上というデータもあり、長期間の効果持続性により、孵化幼虫が発生しても、再処理することなく被害を軽減させることが可能になります。
トコジラミ体表面に付着したMC剤
※第28回ペストロジ一学会(2012)講演より 演者提供